10月の企業倒産件数は５年５カ月ぶりの高水準

民間信用調査機関の東京商工リサーチが11日発表した全国企業倒産状況によると、10月の企業倒産件数（負債額1000万円以上）は５年５カ月ぶりの高水準となった。
負債総額は、大型倒産が多かったことから前年比で倍増した。

倒産件数は前年同月比13.4％増の1429件と、2003年５月（1452件）以来の高水準。また、10月としては02年（1730件）以来６年ぶりの高水準だった。
建設業は同3.0％増の402件、不動産業は同47.3％増の56件と引き続き増加。また、小売業と運輸業の倒産件数が今年最多となった。

負債総額は前年同月比118.4％増の１兆77億円となった。
負債100億円以上の大型倒産が今年２番目の94件発生した。
10月最大の倒産は、約７年半ぶりの生命保険会社の破たんとなった大和生命保険（東京都、負債額2695億円）だった。

10月は上場企業の倒産が月間最多の８件に上った。このうち、不動産・建設関連が７件を占めた。
上場企業の主な倒産は、不動産投資信託（日本版ＲＥＩＴ）初の破たんとなったニューシティ・レジデンス投資法人（東京都、負債額 1124億円）、分譲マンションの開発・販売を行うダイナシティ（東京都、負債額 521億円）など。

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