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内閣府1-3月期の実質GDP [経済指標]

今年1-3月期の日本の実質GDP(国内総生産)1次速報値は前期比年率15.2%減と戦後最悪の落ち込みを記録した。
世界的な金融危機が実体経済に及び、輸出の大幅減少に加え、設備投資や個人消費など民需が総崩れとなった。
4-6月期は最悪期を脱し、小幅プラスに転じるとの見方が広がりつつある。

内閣府が20日発表した四半期別国民所得統計によると、1-3月期の実質GDPは前期比4.0%減と4四半期連続のマイナス成長。
内需の柱の一つである民間設備投資は前期比10.4%減と過去最大の減少となり、GDPの約6割を占める個人消費も同1.1%減少した。住宅投資は同5.4%減少した。
財貨・サービスの輸出は前期比26.0%減と過去最大の減少、財貨・サービス輸の輸入は同15.0%減だった。

輸出依存型の日本経済は、昨年9月のリーマン・ショックに伴う海外需要の急減を受け、昨年10-12月期は主に外需を中心に落ち込んだが、今年1-3月期は外需以上に民需も大きく落ち込んだ。
2四半期連続での2けたのマイナス成長が響き、08年度の実質成長率は前年度比3.5%減と過去最大の減少率を記録し、他の先進国と比べた日本経済の脆弱(ぜいじゃく)さを露呈した。

与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は1-3月期のGDP統計を受けて「世界の景気が後退し急速に深刻化する中で、景気が急速に悪化し、厳しい状況にあることを反映したもの」とのコメントを発表した。
一方で、「このところ輸出、生産など一部の経済指標には下げ止まり、あるいは若干の改善を示すかに見えるものがある」との認識を示した。

1-3月の輸出は自動車、電機通信機器、半導体などが減少し、地域別には米国、欧州、アジア向けがいずれも大幅に減少した。
また個人消費については自動車、飲食サービス代、外食、パソコンなどへの支出が減少した。

昨年10-12月期2次速報の前期比3.2%減(年率12.1%減)が今回、前期比3.8%減(年率換算14.4%減)に下方修正された結果、過去2番目の減少率になり、これまで戦後最悪だった1974年1-3月期(前期比3.4%減、年率換算13.1%減)は過去3番目となった。

1-3月期の名目成長率は前期比2.9%減、年率換算では10.9%減となった。
名目成長率が実質成長率を上回る「名実逆転」の解消は2四半期連続。
一方、名目GDPを実質GDPに変換する際に用いられる物価指数であるGDPデフレーターは、輸入物価の下落などが寄与し、前年同期比1.1%上昇と2四半期連続のプラスとなった。

在庫投資の成長への寄与度はマイナス0.3%だった。
内需の成長率への寄与度はマイナス2.6%、輸出から輸入を差し引いた外需の成長率への寄与度もマイナス1.4%と、それぞれ過去2番目の低さとなった。

内閣府の外郭団体、社団法人・経済企画協会が10日に発表した民間エコノミスト40人を対象としたESPフォーキャスト調査(回答期間4月30日-5月12日:回答数37人)によると、4-6月期は前期比年率1.14%増と、前月調査の同1.46%減から上方修正された。

3月の鉱工業生産指数は前月比で6カ月ぶりに上昇に転じたほか、4月と5月の製造工業生産予測指数はそれぞれ前月比4.3%上昇、 6.1%上昇が見込まれている。
数カ月先の景気を示す3月の景気先行指数は、企業の在庫調整の進展などを受け、前月比で6カ月ぶりに上昇した。
4月の消費者態度指数(一般世帯)と景気ウオッチャー調査も4カ月連続で上昇した。

しかし、一方では3月の完全失業率が約5年ぶりの高水準となる 4.8%に上昇するなど雇用情勢は一段と悪化、消費に与える影響などが懸念されている。
与謝野財務相は談話の中で、「雇用の大幅な調整が引き続き懸念されるなど、景気を下押しするリスクに留意する必要がある」としている。

政府は財政支出15.4兆円に上る「経済危機対策」をまとめ、今通常国会に今年度補正予算案として提出、13日には同法案と税制関連法案が与党の賛成多数で衆院を通過、参院で審議中。
同対策には雇用対策に加え、消費刺激策が盛り込まれている。
内閣府ではこうした対策が実施に移されれば、そうした効果が7-9月期から出始め、 09年度の実質GDPを1.9%程度押し上げると試算している。
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