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12月の輸出は3割超の大幅減と極度の不振 [経済指標]

昨年12月の日本の輸出額は、世界経済の急速な冷え込みを背景に前年比3割以上の大幅減となり、前月に続き過去最大の下げ幅を更新した。
景気後退が鮮明な欧米向けに加え、アジア向けの減少幅も拡大。
これを受けて、同月の貿易収支は3カ月連続の赤字となった。

財務省が22日発表した12月の貿易統計速報(通関ベース)によると、貿易収支は3207億円の赤字だった。
輸出額は前年同月比35%減の4兆8333億円と3カ月連続減少した。
輸入額も同21.5%減の5兆1539億円と2カ月連続減となった。

貿易収支の赤字が3カ月続くのは、第2次石油ショックの影響で14カ月赤字が続いた1979年7月-80年8月以来、約28年ぶりとなる。

金融危機の実体経済への負の影響が広がるなか、海外への輸出ウエートが高い自動車や電機、半導体などの産業では減産の強化や非正規従業員の雇用見直しなどの影響が顕在化。
また、急激な円高進行も加わり輸出企業を中心に経営環境を圧迫、日本経済の減速に拍車を掛けている。

マネックス証券の村上尚己チーフエコノミストは発表後のリポートで、輸出について「『目を疑うような』急激な落ち込み」と指摘した上で、「輸出を地域別にみると総崩れの状況で、世界同時不況の影響が昨年末にかけて深刻化していることをあらためて確認する結果となった」としている。

輸出は、米国向けが自動車の販売不振などが響き、前年同月比36.9%減と 16カ月連続で減少した。
欧州連合(EU)向けも自動車や同部品を中心に同 41.8%減と5カ月連続の減。
アジア向けも半導体電子部品やプラスチック、有機化合物などの原材料などが激減し、同36.4%減と3カ月連続のマイナスとなり、いずれも過去最大の減少幅を記録した。

昨年9月半ばの米大手証券破たん以降、先進国経済の後退は中国をはじめとしたアジアをはじめとした新興国にも波及。
12月の中国向け輸出が同35.5%減と過去最大の大幅な落ち込みとなったほか、比較的堅調だった対ロシアは同 36.37%減、中東向けも同10.7%減と2けた台の減少となった。

三菱東京UFJ銀行の高山真調査役は、輸出動向について「半年ほど前までは、アメリカや欧州が悪かったのに対し、アジアは比較的底堅いという評価ができていたが、ここにきてアジアが急速に失速している。世界経済全体が名実ともに落ち込んできた」と述べた上で、「向こう半年ぐらいは相当厳しい状態が続く」との見方を示した。

全体の輸出品目のうち、減少品目となった上位3業種は自動車の45.4%減、半導体等電子部品42.9%減、自動車部品38.5%減。輸入品目では、原粗油と石油製品が5割以上の減少、非鉄金属が5割近い落ち込みを示した。

地域別にみると、12月の対米黒字額は前年同月比51.1%減の3738億円、 対EUは同75.5%減の1149億円、対アジアは同95.4%減の431億円だった。

また、同省が併せて発表した08年分の貿易統計(速報)によると、貿易黒字額は前年比80.0%減の2兆1575億円となり、2年ぶりに黒字幅が減少した。黒字額の減少幅は過去最大。
輸出額は7年ぶりに減少し、同3.4%減の81兆492 億円、輸入額は同7.9%増の78兆8917億円と6年連続で増加した。

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