11月のドイツＺＥＷ景況感指数

ドイツの欧州経済研究所センター（ＺＥＷ）が11日発表した11月のドイツ景況感指数（期待指数）は、マイナス53.5となった。
政府・中央銀行による信用市場混乱への取り組み強化を受けて、前月のマイナス63から市場予想に反して改善した。

同指数は７月にマイナス63.9と、過去最低を記録していた。

コメルツ銀行（フランクフルト）のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルビーン氏は「投資家心理は転換点に達したはずだ」と述べながらも、「これで今後数カ月にわたるドイツ景気に対する暗い見通しが変わったわけではない。今年10－12月（第４四半期）そして2009年に入っても独経済は縮小するだろう」と予想した。

11月の現状指数はマイナス50.4と、10月のマイナス35.9から悪化した。

ＺＥＷのエコノミスト、サンドラ・シュミット氏は、「金融市場の緊張が若干緩和したのが見られたほか、中銀による協調行動や政府の銀行救済策が有益だった」と説明。「中銀は利下げ余地がまだある」と指摘し、これが景況感に影響を与える「重要な要因」だとの認識を示した。

タグ：11月 ドイツ ＺＥＷ景況感指数