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8月の経常黒字は前年比で6カ月連続縮小 [経済指標]

8月の日本の経常収支黒字額は、前年比で6カ月連続縮小した。
米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題に端を発した欧米経済の減速の影響で輸出が不振だった一方で、原油高騰の影響で輸入額の増加が続き、貿易収支が2年7カ月ぶりに過去最大の赤字に転落したのが響いた。

財務省が15日発表した国際収支状況によると、8月の経常黒字額は前年同月比52.5%減の9888億円となった。
このうち、貿易収支は2360億円の赤字で、過去に赤字となったのは2006年1月(2153億円)のみ。
前年は8762億円の黒字だった。
所得収支の黒字額は同5.1%減の1兆4038億円。

経常収支を構成する貿易収支と所得収支の2本柱のうち、貿易収支は原油など資源高を受け輸入額が11カ月連続で増加し、7月に次ぐ過去2番目の高水準となった。
一方で、輸出額は自動車の販売不振から米国や欧州連合(EU)向けが減少するなど低迷した。
9月中旬以降の世界的な金融不安の拡大や円高・株安の進行もあり、外需頼みの日本経済の先行き不安が強まっている。

みずほ総合研究所の草場洋方シニアエコノミストは発表後、「輸入物価がピークアウトしつつあることから貿易赤字は一時的にとどまろうが、世界経済の悪化懸念が一段と深まる中で外需は力強さを欠き、貿易収支の急回復は見込み難い」と指摘。
金融市場の動揺を背景に所得収支の伸び悩みも予想されるとし、「経常収支は黒字を稼ぐ二大ドライバーがそろって勢いを欠く中で、さえない状況が続きそうだ」との見方を示した。

また、T&Dアセットマネジメントの神谷尚志チーフエコノミストは、「8月に円高に行きそうで行かなかったのは、経常収支の黒字の大幅減少、貿易収支の赤字ということがあったのではないか」と述べた。

貿易収支をみると、輸入額は前年同月比20.2%増の6兆9570億円。
輸出額はアジア向けの鉄鋼や鉱物性燃料などの輸出が堅調だったものの、欧米向けの減少から同0.9%増の6兆7210億円と微増にとどまった。

石油連盟の資料によると8月の原油価格は1バレル=134.99ドルで前年同月に比べて86.9%上昇したが、7月に1バレル=147ドルの最高値を付けた原油先物相場は足元で80ドル前後まで下げている。
同省では、原油価格の下落が統計に反映されるのは来月以降になるとの見通しを示した。

所得収支は、直接投資収益の黒字幅が拡大したものの、債券利子の受け取り減少を主因に証券投資収益の黒字幅が縮小したことから、全体として黒字幅が縮小した。

一方、サービス収支は916億円の赤字で、輸送、旅行の赤字幅が縮小したことなどから、全体として赤字幅は同52.3%縮小した。

季節調整済みでみると、8月の経常黒字額は前月比41.9%減の9032億円、貿易収支は2082億円の赤字となった。

8月の貿易統計確報(通関ベース)では、貿易収支は同月としては26年ぶりとなる3276億円の赤字に転落した。
前年同月は7436億円の黒字だった。

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