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7月経常黒字は前年比で5カ月連続縮小 [経済指標]

7月の日本の経常収支黒字額は5カ月連続で前年同月を下回った。
このうち、貿易収支は輸出額が2カ月ぶりに増加に転じたものの、原油高騰の影響で輸入額が10カ月連続で増加したため黒字幅が縮小した。
一方で所得収支黒字は増加した。

財務省が10日発表した国際収支状況によると、7月の経常黒字額は前年同月比17.3%減の1兆5318億円となった。
このうち、貿易収支の黒字額は同 69.8%減の2322億円。
所得収支の黒字額は同9.6%増の1兆6627億円となった。

経常収支を構成する貿易収支と所得収支の2本柱のうち、貿易収支は原油高の影響で輸入額の増加が続く一方で、輸出額は米国向けの減少が続いているほか、欧州連合(EU)向けも低迷している。
ただ、アジア向け輸出額は比較的堅調に推移しており、7月の貿易統計速報(通関ベース)では、中国向けの輸出額が初めて米国向けを上回った。

みずほ総合研究所の大和香織エコノミストは、輸出について「7月は前年比で改善したが、一時的。米国に加えEU(欧州連合)向けも悪化しており、中国でも先行き不透明感が強まっている。新興国では非資源国向けの輸出の伸びが心配だ」と述べるとともに、「資源国向けが堅調で大幅なマイナスにはならないが、これまでのように外需による日本経済の押し上げは期待できない」との見方を示した。

アールビーエス証券の山崎衛チーフエコノミストは、「新興国向けの輸出は増加が続いているが、欧米向けが足を引っ張る。全体として輸出の伸びが鈍化する傾向は続く」と指摘。その上で「日本は景気後退局面に入っている。交易条件の悪化が企業収益に悪影響を与え、国内の設備投資や消費に下押し圧力として働く可能性が高い」との見通しを示した。

7月の貿易収支は輸出額が前年同月比8.7%増の7兆2920億円。
欧州やロシア、中東、それにアジアの新興国など米国を除く広い地域で自動車の輸出が拡大したほか、アジア向けの軽油の輸出も好調だった。

輸入額は原油など鉱物性燃料の価格高騰により前年同月比18.9%増の7兆 597億円と2カ月連続で過去最大を更新した。
同省によると、7月の原粗油の通関単価は1バレル=131.5ドルで、前年同月の69.5ドルに比べて約9割上昇。
これを受け、鉱物性燃料の金額が前年同月比で約7割増えた。

季節調整済みでみると、7月の経常黒字額は前月比20.5%増の1兆5559億円、貿易黒字額は同175.8%増の3481億円だった。

一方、サービス収支は前年同月比35.8%減の2030億円と赤字幅が縮小した。
サービス収支の項目である輸送、旅行、その他サービスの赤字幅が縮小した。

7月の貿易統計速報(通関ベース)では、貿易黒字額は前年同月比86.6%減の911億円と5カ月連続で減少した。
原油価格の高騰が輸入額を押し上げた一方で、輸出額は米国向けが11カ月連続で減少。
EU向けが3カ月ぶりに増加に転じたものの1けた台と低迷。
アジア向けは中国向けの軽油など鉱物性燃料が高い伸びを示し、同12.7%増と堅調だった。

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