４月の英製造業生産指数

英政府統計局（ＯＮＳ）が10日発表した４月の英製造業生産指数は、前月比0.1％上昇した。
航空機メーカーや自動車メーカーが堅調だった。
ポンド安が英国製品に対する海外需要の支えとなっているもようだ。

４月は前年同月比でも0.1％上昇。

英経済がリセッション（景気後退）に向かっているとの懸念から、ポンドは対ユーロで４月に過去最安値を付けた。
ポンド安で輸出が拡大しインフレ率が押し上げられたことを受け、イングランド銀行が利上げせざるを得ないとの観測が広がった。
こうしたことを背景に、英２年債への売りが膨らみ、９日は10年ぶりの大幅下落となった。

ＢＮＰパリバのエコノミスト、アラン・クラーク氏（ロンドン在勤）は、「ポンドが貢献している」と指摘し、「イングランド銀は年内に利下げする機会はない。実際のところ、利上げしなければならないリスクがある」と語った。

４月の製造業生産指数は、航空機や自動車などの輸送機器が大きく伸びた。
自動車メーカーが新モデルを発表し、輸出需要から恩恵を受けた。
製造業の６分野が前月比で上昇し、７分野が低下した。

一方、４月の英鉱工業生産指数は前月比0.2％上昇、前年同月比0.2％上昇となった。

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