５月の独消費者物価指数

ドイツ連邦統計庁が28日発表した５月のドイツ消費者物価指数（速報値）は欧州連合（ＥＵ）基準で前年同月比３％上昇した。
石油価格の高騰が要因。４月は 2.6％上昇だった。
５月は前月比では0.6％上昇。

フォルティス銀行のエコノミスト、ニック・コーニス氏（アムステルダム在勤）は「インフレは夏場にかけてさらに上昇する」との見方を示した。「企業がコスト上昇を転嫁するなかでインフレ圧力も高まっていくため、ユーロ圏のインフレ率は年内の大半、３％を上回る水準にとどまるだろう」と語った。

同日に発表された４月の独輸入物価指数も前月比0.9％上昇とエコノミスト予想（同0.7％上昇）を上回った。
ユーロ高が石油・食料品価格の上昇抑制に結びついていないことから、ドイツのインフレ率は、欧州中央銀行（ＥＣＢ）の目安である２％未満を１年余り上回っている。
ＥＣＢ政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁は、インフレ抑制に向け利上げが必要となる可能性があるとの見解を示している。

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